[ベンガルール 14日 ロイター] - インドの新興財閥アダニ・グループの系列企業の株価が14日の取引で3─5%下落している。
会計事務所デロイトがアダニ・ポーツの監査役を辞退したことが背景。
米投資会社ヒンデンブルグ・リサーチがアダニの不正疑惑を指摘した今年1月以降、監査役が辞退するのは初めて。
アダニを巡っては、ヒンデンブルグが指摘した一部の取引について懸念が浮上していた。アダニは疑惑を全て否定しているが、ヒンデンブルグのリポートを受けて、系列企業の株式時価総額が1000億ドル以上消失。規制当局が調査に乗り出した。
デロイトは2017年5月からアダニ・ポーツの会計監査を担当。アダニ・グループの他の上場企業6社の監査は担当していない。
アダニ・ポーツは、デロイトが必要な情報を全て保有しており、監査役辞退の理由に「納得が行かない」と表明。新たな監査役にMSKA&アソシエーツを指名した。