[東京 17日 ロイター] - クスリのアオキホールディングスが17日に開いた定時株主総会で、取締役10人の選任を含む会社提案が可決された。香港の投資ファンド、オアシス・マネジメントが提案していた取締役選任などの5議案はすべて否決された。
オアシスは同社のガバナンス(企業統治)などに問題があるとし、創業家出身の青木宏憲社長らの取締役再任案に株主総会で反対票を投じるよう呼び掛けていた。これに対し、会社側は「事実誤認がある」などと反論していた。
5月18日に提出された大量保有報告書によると、オアシスはクスリのアオキHD株を5.5%保有している。また、昨年の有価証券報告書によると、イオンが9.98%、ツルハが5.13%を保有している。
同じドラッグストア業界のツルハホールディングスの株主総会でも、オアシスの株主提案は否決された。
オアシスの広報担当者は「今後も両社の株主として、ガバナンス改善や業界の再編などを求めて向き合っていく」とコメントしている。