[ロンドン 17日 ロイター] - 銅生産世界最大手のチリ銅公団(コデルコ)が生産目標に届かなかったプロジェクトに起因するコスト上昇や債務増大により債務超過に陥るリスクがあることが、業界団体のチリ銅・鉱業研究センター(CESCO)の報告書で分かった。
ロイターが確認した報告書によると、コデルコの5鉱山をアップグレードするプロジェクトの予算超過により、同社の債務は現在の180億ドルから2030年までに300億ドルに達する可能性があるという。
コデルコはコメント要請に対し「高い信用格付けで確認されているように財務状況は引き続き強固で、金融市場への幅広いアクセスを維持している」と指摘。
「将来的な債務増加を抑制することは投資プロジェクトの進展と事業のパフォーマンスに左右される重要な関心事で、われわれが最も注力している分野だ」と説明した。
CESCOは、コデルコの生産が主要鉱山への150億ドルの投資にもかかわらず減少していると指摘。「52年の歴史の中で最も複雑な局面の一つを迎えている」とした。