［香港 ２３日 ロイター］ - 中国のスマートフォンメーカー、小米科技（シャオミ）が電気自動車（ＥＶ）を生産する計画が今月、中国国家発展改革委員会（ＮＤＲＣ）に承認されたことが、関係者２人の話で明らかになった。来年序盤までにＥＶを生産する同社の目標へ向けて大きく前進した。
シャオミがＥＶを生産するには、工業情報省からも承認を受ける必要がある。同省は技術・安全性の要件が満たされているかどうかを審査する。
シャオミは向こう１０年間で自動車事業に１００億ドルを投資すると表明、来年上半期に初代となるＥＶの大量生産に入るという目標を掲げている。関係者の話では、来年約１０万台のＥＶを生産する計画。先週以降、ＥＶ工場で働く労働者の採用を加速しているという。
一方、世界最大規模を誇る中国の自動車市場は、生産能力過剰や需要の減速といった問題を抱えており、価格競争が激化、業者の利益率は圧迫されている。シャオミは、こうした局面で自動車市場に参入することになる。