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イーライリリーの糖尿病薬不足、9月中続く見通し=欧州医薬品庁

発行済 2023-08-29 10:23
更新済 2023-08-29 10:28
© Reuters.  8月28日、欧州医薬品庁(EMA)は、欧州で米医薬品大手イーライリリーの主力の糖尿病治療薬「トルリシティ」が不足する状況が9月いっぱい続くとの見通しを示した。写真はイー
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[28日 ロイター] - 欧州医薬品庁(EMA)は28日、欧州で米医薬品大手イーライリリーの主力の糖尿病治療薬「トルリシティ」が不足する状況が9月いっぱい続くとの見通しを示した。

競合するデンマークのノボ・ノルディスク同様、イーライリリーはトルリシティを含む糖尿病薬の旺盛な需要を満たすのに苦労している。トルリシティは10歳以上の2型糖尿病患者向けの治療薬。

ノボの糖尿病薬「オゼンピック」は米国で、肥満症治療薬として糖尿病患者以外に処方されていることも一因で、数カ月供給不足が続いた。

オゼンピックとトルリシティはもともと2型糖尿病薬として開発されたが、食欲を抑えて膨満感を促進する消化管ホルモンと同じような作用をする。

EMAはオーストリア、フィンランド、ギリシャ、ポーランド、スウェーデンで現在トルリシティが不足しており、デンマークとノルウェーでは一時的な不足が予測されると述べた。

イーライリリーは1月、糖尿病薬の需要拡大に対応するため、米ノースカロライナ州の工場に追加で4億5000万ドルを投じて生産能力を上げる計画を発表している。

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