[ニューヨーク 29日 ロイター] - 米メタ・プラットフォームズが今月上旬にカナダ国内でフェイスブック(FB)とインスタグラムの利用者向けにニュース記事の配信を停止した措置は、同国内でのFBの利用状況にほとんど影響していないことが29日、デジタル情報分析会社のデータで明らかになった。
デジタル情報分析会社シミラーウェブのデータによると、カナダ国内でのFBの1日当たりのアクティブユーザーとアプリの利用時間は、メタがニュース記事配信を停止して以降、ほぼ横ばいで推移している。シミラーウェブはロイターの要請に応じてウェブサイトとアプリの利用状況を追跡している。
別の情報分析会社データ・ドット・エーアイはロイターに、カナダでのFBの利用状況に関するデータは8月に実質的に変わっていないと説明した。
これらの推計は、ニュース記事がメタにとってほとんど価値がないとする同社の主張を裏付けているようだ。
カナダでは今年6月、報道機関のニュース記事コンテンツの共有や再利用を行う企業に報道機関への使用料金支払いを義務化した「オンライン・ニュース法」が成立。年末までに発効する見通しになっている。メタはこうした動きへの対抗措置として今月、利用者向けのニュース記事の配信を停止した。