[東京 30日 ロイター] - トヨタ自動車は30日、国内14工場の稼働を予定通り順次再開した。同社の国内工場は28日に発生した生産指示システムの不具合で部品の発注処理ができなくなり、29日朝から12工場を停止、その後、稼働停止は14工場全てに広がっていた。
システムの不具合について、トヨタ広報は「サイバー攻撃によるものではない」との認識を示した上で、原因は今も調査中としている。複数の関係者によれば、システムの更新作業中に停止してしまい、部品発注処理ができなくなったという。
トヨタはこの日、暫定的にシステムを立ち上げ、元町工場(愛知県豊田市)などを朝から稼働。高級車「レクサス」を生産するトヨタ自動車九州の宮田工場(福岡県宮若市)とトヨタ車を生産しているダイハツ工業の京都工場(京都府大山崎町)は同日夕方から稼働を再開させた。
日野自動車も30日、大・中型トラックを生産する古河工場(茨城県古河市)の稼働を31日から再開すると明らかにした。トヨタと同じシステムの不具合で30日朝から停止していた。