[上海 ３０日 ロイター] - 中国の電気自動車（ＥＶ）メーカーである蔚来汽車（ＮＩＯ）は、９月下旬に自社開発による初の携帯電話を発売すると表明した。ＥＶの魅力高める狙いだ。
スマートフォンを使った遠隔でのドア開け、エアコン操作、車のスタートなどを可能にする流れに追随する。
李斌最高経営責任者（ＣＥＯ）は２９日夜の投資家向け決算電話会見で「われわれの電話事業は携帯電話メーカーと競合するものではなく、自社の自動車ユーザーに最高の体験を提供するための携帯電話だ」と説明した。
ただ、同社の携帯電話プロジェクトは拡大する赤字と販売不振に見舞われる中で一部投資家の懸念を呼んでいる。
第２・四半期決算は６１億２０００万元（８億３９５１万ドル）の純損失を計上。前年同期は２７億５０００万元の赤字だった。
李氏はまた、２０２４年後半に大衆市場をターゲットにした新ＥＶブランドの第１弾モデルを発売すると述べた。