オーハシテクニカ (TOKYO:7628)は独立系の自動車部品メーカーで、約400社の日系自動車・車載機器メーカーに納入している。
グループ内製造子会社での対応(ファクトリー機能)と、協力企業と協業で行う(ファブレス機能)体制を構築しており、顧客ニーズに対応した製品を最適な品質、価格で迅速に提供できることを強みとしている。
このため、営業利益率は約10%と自動車部品業界の中では高収益率を誇る。
2015年3月期の連結業績は売上高が前期比1.8%増の39,849百万円、営業利益が同10.2%増の3,993百万円となり、営業利益は2期連続で過去最高を更新した。
主要顧客である日系自動車大手の生産台数は微減となったものの、新規受注の獲得や円安効果によって売上高は増収に、また、営業利益は原価低減や業務効率の向上、円安効果などにより2ケタ増益となった。
2016年3月期は売上高が前期比2.9%増の41,000百万円、営業利益が同5.2%増の4,200百万円と増収増益が続く見通し。
国内自動車生産の低迷が続いているものの、北米市場が堅調なことに加えて、前期低迷したASEAN市場の回復や円安効果が寄与する。
為替の前提は1ドル115円(前期1ドル105.85円)で、売上高は約1,000百万円、営業利益は約100百万円の増収増益要因となる。
また、同社独自技術である圧入プロジェクション接合技術を用いた新製品の採用も進んでおり、収益への貢献が期待される。
同社は今後もグローバル事業体制の強化や、独自技術の開発などによるファクトリー機能の強化、資本参加も含めたファブレス機能の強化などを推進していく方針で、売上高の拡大とともに収益性の向上も進めていく戦略だ。
なお、株主還元としては配当性向で20%水準を目安に考えており、2016年3月期の1株当たり配当金は、前期比5円増の38.0円(配当性向20.7%)と4期連続の増配を予定している。
また、全体の資本政策の中で自己株取得についても、機会があれば検討していく方針だ。
■Check Point ・営業利益率は自動車部品業界トップクラス ・3期連続の増収増益、2期連続で過去最高益を更新 ・株価は1年で1.5倍程度上昇、引き続き安定成長企業として注目 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
グループ内製造子会社での対応(ファクトリー機能)と、協力企業と協業で行う(ファブレス機能)体制を構築しており、顧客ニーズに対応した製品を最適な品質、価格で迅速に提供できることを強みとしている。
このため、営業利益率は約10%と自動車部品業界の中では高収益率を誇る。
2015年3月期の連結業績は売上高が前期比1.8%増の39,849百万円、営業利益が同10.2%増の3,993百万円となり、営業利益は2期連続で過去最高を更新した。
主要顧客である日系自動車大手の生産台数は微減となったものの、新規受注の獲得や円安効果によって売上高は増収に、また、営業利益は原価低減や業務効率の向上、円安効果などにより2ケタ増益となった。
2016年3月期は売上高が前期比2.9%増の41,000百万円、営業利益が同5.2%増の4,200百万円と増収増益が続く見通し。
国内自動車生産の低迷が続いているものの、北米市場が堅調なことに加えて、前期低迷したASEAN市場の回復や円安効果が寄与する。
為替の前提は1ドル115円(前期1ドル105.85円)で、売上高は約1,000百万円、営業利益は約100百万円の増収増益要因となる。
また、同社独自技術である圧入プロジェクション接合技術を用いた新製品の採用も進んでおり、収益への貢献が期待される。
同社は今後もグローバル事業体制の強化や、独自技術の開発などによるファクトリー機能の強化、資本参加も含めたファブレス機能の強化などを推進していく方針で、売上高の拡大とともに収益性の向上も進めていく戦略だ。
なお、株主還元としては配当性向で20%水準を目安に考えており、2016年3月期の1株当たり配当金は、前期比5円増の38.0円(配当性向20.7%)と4期連続の増配を予定している。
また、全体の資本政策の中で自己株取得についても、機会があれば検討していく方針だ。
■Check Point ・営業利益率は自動車部品業界トップクラス ・3期連続の増収増益、2期連続で過去最高益を更新 ・株価は1年で1.5倍程度上昇、引き続き安定成長企業として注目 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)