■同業他社比較と株主還元策について
(1)同業他社比較
オーハシテクニカ (TOKYO:7628)の株価は好調な企業業績を背景に、直近1年間で1.5倍程度の上昇を見せているが、2015年に入ってからは1,600円を挟んだ動きが続いている。
企業価値の観点から同業他社と比較する。
同社のように「ファブレス&ファクトリー」のビジネスモデルで展開している企業はないものの、同社が主に取り扱うエンジン回りの電装部品メーカーで、企業規模も中堅クラスとなる10社を同業他社の比較対象として選んでいる。
まず、今期の予想PERでは10社平均で10.9倍であるのに対し、同社は8.4倍となっており若干平均を下回った水準となっている。
一方で、PBR(株価純資産倍率)に関しては平均が0.5倍であるのに対して、同社は1.0倍と純資産並みの株価評価となっている。
ROE(株主資本利益率)で12.0%と平均の4.4%を大きく上回っているほか、経常利益率でも10.5%と平均の4.5%を上回るなど、同社の資本効率や収益性の高さが評価されているものと考えられる。
今後も「ファブレス&ファクトリー」という独自のビジネスモデルと独立系という強みを活かした事業展開により、業界平均を上回る成長が期待できること、また、無借金経営で好財務体質であり、不況抵抗力が強いことなどから、引き続き安定成長企業として注目されていくものと予想される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
企業価値の観点から同業他社と比較する。
同社のように「ファブレス&ファクトリー」のビジネスモデルで展開している企業はないものの、同社が主に取り扱うエンジン回りの電装部品メーカーで、企業規模も中堅クラスとなる10社を同業他社の比較対象として選んでいる。
まず、今期の予想PERでは10社平均で10.9倍であるのに対し、同社は8.4倍となっており若干平均を下回った水準となっている。
一方で、PBR(株価純資産倍率)に関しては平均が0.5倍であるのに対して、同社は1.0倍と純資産並みの株価評価となっている。
ROE(株主資本利益率)で12.0%と平均の4.4%を大きく上回っているほか、経常利益率でも10.5%と平均の4.5%を上回るなど、同社の資本効率や収益性の高さが評価されているものと考えられる。
今後も「ファブレス&ファクトリー」という独自のビジネスモデルと独立系という強みを活かした事業展開により、業界平均を上回る成長が期待できること、また、無借金経営で好財務体質であり、不況抵抗力が強いことなどから、引き続き安定成長企業として注目されていくものと予想される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)