Aditya Soni
[30日 ロイター] - 米メディア大手ワーナー・ブラザーズ・ディスカバリー(WBD)は30日、傘下のニュース専門局CNNの次期最高経営責任者(CEO)に、米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)や英BBCのトップとして手腕を発揮したマーク・トンプソン氏を起用する人事を発表した。就任は10月9日。
トンプソン氏はNYTのCEOだった8年間にオンライン定期購読の仕組みに集中的に取り組み、「灰色の貴婦人 (グレー・レディー)」と称された同紙をインターネット時代の先頭を行く新聞へと転換させた。NYTは料理ガイドやオンラインゲームなどニュース以外の分野へとサービスを拡大。トンプソン氏のCEO在任期間中に株価が5倍近くに上昇した。
WBDのデービッド・ザスラフCEOは「マークは真の革新者であり、世界で最も尊敬されているニュース媒体の2つをデジタル時代に合うように転換させた」と述べた。
トンプソン氏の前任のクリス・リヒト氏は2022年にCNNのCEOに就き、視聴率アップに取り組んだ。しかし従業員との対立が高まり、今年6月に退任した。