[ミュンヘン 3日 ロイター] - ドイツ自動車メーカー、メルセデス・ベンツ・グループのオラ・ケレニウス最高経営責任者(CEO)は3日、電気自動車(EV)の生産にかかわる変動コストについて、内燃エンジン車よりも高い傾向が予見可能な将来にわたって続くとの見通しを示した。ドイツ国際自動車ショーで記者団に語った。
EV生産においては電池の原材料やソフトウエア開発、電力料金といった要素がコストにのしかかっている。
ただケレニウス氏は、そうしたコスト増をそのまま消費者に転嫁することは不可能だと説明し、だからこそ同グループはEVでも内燃エンジン車と同じ収益性を確保するために固定費や資源配分の最適化に取り組んでいると付け加えた。
メルセデスは今回の自動車ショーで、新たなモジュラー・アーキテクチャーを採用した「CLAコンパクト電動セダン」の詳細を発表。航続距離は従来に比べて30─35%延びて750キロになり、100キロ当たりの電力消費は12キロワット時であることなどが明らかにされた。