[台北 5日 ロイター] - 電子機器の受託生産世界最大手である台湾の鴻海精密工業は5日、8月の売上高が前年比8%減の4128億3000万台湾ドル(129億3000万米ドル)になったと発表した。ただ、主要顧客である米アップルの新製品発表を控え、見通しは改善したとしている。
前月比では12%減だった。
スマートフォンを含むスマート家電製品の売上高が前年比で減少。詳細には触れていない。
鴻海は「下半期のピークシーズンは現在進行中であり、操業は徐々に活発化する」と指摘。「第3・四半期の見通しは第2・四半期を上回り、前四半期比では過去2年間の平均水準を上回るペースで増加しそうだ」という。
PCやクラウド、ネットワーク製品などのコンピューティング製品を含むその他事業も前年比で減少した。
同社は、世界経済と中国回復の低迷に見舞われる他の企業に追随し、通期の売上高見通しを従来の横ばいから微減に下方修正した。