David Shepardson
[ワシントン 5日 ロイター] - 米運輸省道路交通安全局(NHTSA)は5日、米自動車部品メーカーのARCオートモーティブが製造(委託含む)したエアバッグ・インフレータ―(ガス発生装置)5200万個について、破裂し危険な金属片が飛散する可能性があるため、リコール(回収・無償修理)の必要があると決定した。
5月に要請した自主回収にARCが応じなかったことを受け、正式決定を下すとともに、10月5日に公開会合を開くことを決めた。ARCが同意すれば、過去最大規模のリコールとなる。
対象部品はゼネラルモーターズ(GM)、テスラ、トヨタ自動車を含む自動車メーカー12社が2000年から18年初頭までに製造した車両に使用されている。
ARCは5月、インフレーターに欠陥があるとしたNHTSAの仮決定を拒否していた。NHTSAは根本的原因が見つからないとの同社の主張について「リコールを延期する理由にはならない」と指摘した。
対象車のうち米国内で7件のインフレーター破裂の報告があり、7人が負傷、1人が死亡しているという。
対象部品のうち、約1100万個は旧デルファイ・オートモーティブ(現オートリブ傘下)がARCの委託を受けて04年まで製造。残る4100万個はARCが製造した。