Katya Golubkova
[ニューデリー 9日 ロイター] - 岸田文雄首相は9日、20カ国・地域(G20)の首脳らに東京電力福島第1原発処理水の海洋放出について説明した。日本の外務省が明らかにした。
小野日子外務報道官は「岸田首相は、先月の放出以降のモニタリングデータが迅速かつ透明性の高い形で公表されていると説明した。また、科学的見地から問題は生じていない」と記者団に語った。
国名は挙げずに「残念ながら、一部の国は今回の海洋放出を受けて日本の水産物輸入を全面的に停止するなど、普通ではない行動を取っている」とも話した。
小野氏はG20での岸田氏の発言に言及しつつ、「日本は引き続き国際原子力機関(IAEA)と緊密に協力し、誠意を持って透明性の高い方法で科学的根拠に基づきながら国、G20際社会に説明する」と述べた。
外務省によると、首脳会議出席のためインドを訪れている岸田首相は、トルコのエルドアン大統領、オランダのルッテ首相、オーストラリアのアルバニージー首相、インドのモディ首相との会談で処理水海洋放出を説明した。