[11日 ロイター] - 米ソフトウエア大手オラクルが11日公表した第2・四半期(9─11月)の売上高見通しは市場予想を下回った。厳しい経済状況で企業のクラウド支出が圧迫される中、第1・四半期の売上高も予想をやや下回り、株価は引け後の取引で9%下落した。
第2・四半期の売上高は5─7%増と見込み、LSEGのデータによるアナリストの予想平均(8.2%増)を下回った。調整後の1株利益見通しは1.30─1.34ドル。市場予想は1.33ドルだった。
第1・四半期の売上高は124億5000万ドルで、予想の124億7000万ドルを若干下回った。諸項目を除いた1株利益は1.19ドル。予想は1.15ドルだった。
アナリストの間では、人工知能(AI)アプリケーションの採用拡大がオラクルのクラウドインフラ事業を後押しするとの見方もある。
ラリー・エリソン会長兼最高技術責任者(CTO)は同社のGen2(第2世代)クラウドについて、AI開発企業が結んだ容量購入契約は40億ドルを超え、第4・四半期末の契約の2倍に相当すると述べた。
また、実業家イーロン・マスク氏のAIスタートアップ、xAIがGen2でAIモデルを訓練する契約を結んだと明らかにした。