[12日 ロイター] - 米国株式市場は3指数とも下落して取引を終えた。13日に発表される米消費者物価指数(CPI)を前に、原油価格の高騰により物価上昇圧力が持続するとの懸念が深まった。
前日に市場予想を下回る業績見通しを発表した米ソフトウエア大手オラクルが13%超急落し、6月以来の安値を付けた。
クラウド大手のアマゾン・ドット・コムとマイクロソフトも1%超下落。オラクルの弱い見通しや米国債利回り上昇が重しとなった。
原油先物が1%超上昇し、根強いインフレを背景に米金利が長期間高止まりするとの懸念が強まった。
グレート・ヒル・キャピタルのトーマス・ヘイズ会長は「ここ数週間でエネルギー価格がかなり上昇したことがやや懸念されている」とし、一部で米連邦準備理事会(FRB)の追加利上げ観測もある中、11月に向けて警戒感が生じると述べた。
CMEのフェドウオッチによると、トレーダーは来週20日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で金利が据え置かれる確率を93%と予想しているが、11月会合での据え置き予想は56%にとどまっている。
アップルは1.7%安。iPhone(アイフォーン)の新型機「15」シリーズを発表したが、世界的なスマートフォンの販売不振を考慮して値上げは見送った。
S&P総合500種の主要11セクターのうち8セクターが下落。情報技術や通信サービスの下げが目立った。一方、エネルギーは2.3%上昇した。
テスラは商いを伴って2.2%下落。
梱包材のウエストロックは欧州のスマーフィット・カッパと合併で合意し、2.8%高となった。
S&P500は値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.4対1の比率で上回った。
米取引所の合算出来高は94億株。直近20営業日の平均は99億株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 34645.99 -17.73 -0.05 34620.02 34852.61 34560.55
前営業日終値 34663.72
ナスダック総合 13773.62 -144.28 -1.04 13858.94 13913.60 13763.69
前営業日終値 13917.89
S&P総合500種 4461.90 -25.56 -0.57 4473.27 4487.11 4456.83
前営業日終値 4487.46
ダウ輸送株20種 15203.48 -83.02 -0.54
ダウ公共株15種 875.24 +1.07 +0.12
フィラデルフィア半導体 3541.09 -28.14 -0.79
VIX指数 14.23 +0.43 +3.12
S&P一般消費財 1355.07 -12.24 -0.90
S&P素材 514.14 -1.25 -0.24
S&P工業 887.43 -3.30 -0.37
S&P主要消費財 754.46 -5.42 -0.71
S&P金融 575.94 +4.84 +0.85
S&P不動産 229.22 -0.08 -0.03
S&Pエネルギー 707.71 +15.96 +2.31
S&Pヘルスケア 1543.35 -2.59 -0.17
S&P通信サービス 228.61 -2.45 -1.06
S&P情報技術 3015.20 -53.58 -1.75
S&P公益事業 320.31 +0.41 +0.13
NYSE出来高 8.15億株
シカゴ日経先物12月限 ドル建て 32640 + 20 大阪比
シカゴ日経先物12月限 円建て 32585 - 35 大阪比