[ベルリン 13日 ロイター] - ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は、電気自動車(EV)需要の低迷を理由に、東部ザクセン州にあるツビッカウ工場で人員削減を検討している。独DPA通信が13日報じた。
有期労働契約の従業員について、期間満了に伴い契約を更新しないことにより人員削減につなげる方針。10月末時点で数百人が影響を受ける可能性がある。同工場の総従業員約1万0700人のうち、有期契約従業員は2000人強を占める。
VWのウェブサイトによると、ツビッカウ工場はVWグループの3ブランドのEV6種を生産している。VWは2018年、12億ユーロ(12億9000万ドル)を投じて同工場をEV生産拠点に転換すると発表し、雇用を維持する方針を示した。
ただVWは現在、米EV大手テスラや中国勢との競争激化と、高インフレと補助金削減を背景とする欧州EV市場における需要低迷に直面している。