[上海 28日 ロイター] - 中国の電気自動車(EV)メーカー、蔚来汽車(NIO、ニオ) は独メルセデス・ベンツとの提携に向け協議している。メルセデスがニオに投資する代わりに技術供与を受ける形になるという。関係者2人が明らかにした。
ニオの李斌(ウィリアム・リー)最高経営責任者(CEO)は今年に入りメルセデスのオラ・ケレニウスCEOと提携の可能性について協議し、メルセデスと研究・開発で協力する代わりに出資を求めたという。ただ、ニオからの技術移転や潜在的投資に関する詳細議論には至らなかったという。
関係筋によると、メルセデス社内からこの提携について反対の声が上がっており、協議は進展しない可能性が高いという。
ニオはメルセデスとの協議を否定している。メルセデスはニオとの提携計画はないが、ケレニウスCEOはあらゆる業界企業幹部と定期的に協議していると説明した。