[コペンハーゲン 2日 ロイター] - スウェーデン最大の年金基金であるアレクタのイングリッド・ボンデ理事長が2日、辞任した。アレクタは米国の銀行とスウェーデンの不動産会社への投資を巡り、当局の調査を受けている。
後任の理事長が選出されるまで、副理事長が理事長職を代行する。
アレクタは米ファースト・リパブリック銀行、シリコンバレー銀行、シグネチャー銀行への投資で総額196億クローナ(17億8000万ドル)の損失を計上。これを受けてアレクタは今年4月に最高経営責任者を解任、スウェーデン金融監督庁(FSA)はアレクタへの調査を開始した。その後、アレクタの資産運用責任者も退任している。
FSAは先月には、アレクタが不動産会社ハイムスタンデンへ500億クローナを投資した際に規制を順守したかどうかを巡り、調査を始めた。