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武田薬、米で肺がん治療薬の販売中止 迅速承認後に治験頓挫

発行済 2023-10-03 09:57
更新済 2023-10-03 10:01
© Reuters.  武田薬品工業は10月2日、2021年に米食品医薬品局(FDA)から迅速承認された肺がん治療薬の米国販売を自主的に中止すると発表した。写真は都内の本社。2018年7月撮影
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[2日 ロイター] - 武田薬品工業は2日、2021年に米食品医薬品局(FDA)から迅速承認された肺がん治療薬の米国販売を自主的に中止すると発表した。後期臨床試験(治験)で主要な目標を達成できなかったことが理由。

対象は「Exkivity(一般名:モボセルチニブ)」で、米国以外にスイス、韓国、オーストラリア、中国でも条件付きで承認されていたが、治験の頓挫により有効性を確認するデータ提出の要件が満たせなくなった。米株式市場引け後の時間外取引で株価は約6%下落した。

© Reuters.  武田薬品工業は10月2日、2021年に米食品医薬品局(FDA)から迅速承認された肺がん治療薬の米国販売を自主的に中止すると発表した。写真は都内の本社。2018年7月撮影(2023年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

武田は7月に目標を達成する見込みがないとして治験中止を発表していた。また、22年に欧州連合(EU)での販売承認申請を取り下げた。

治験は非小細胞肺がん(NSCLC)患者を対象に、化学療法との比較で安全性と有効性を評価した。後期治験の全データを学会か査読のある学術誌で発表する。

米国以外に同薬を承認した各国でも販売を中止する方針で、当局と協議を進めている。

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