[ロンドン 6日 ロイター] - バンク・オブ・アメリカ(BofA)グローバル・リサーチは6日、債券市場の急落が「史上最大の債券弱気市場」を生み出していると指摘した。米30年債利回りはピークから底に達する間に50%の損失が出たという。
4日までの1週間は債券ファンドから25億ドルが流出。ただ米国債は46億ドルの流入と、34週連続で資金が流入した。「ここにキャピチュレーション(降伏)はない」という。
株式ファンドは33億ドルの流入。年初からの流入額は1100億ドルに達した。
BofAのストラテジストは「投資家は今年は債券も株式も売っていない。誰もが弱気だが、誰も売っていない」と述べた。
株式市場の思わしくない傾向、新興国市場・ハイイールド債・先進国市場株からの資金流出により、BofAのブル&ベア指標は5カ月ぶりの低水準の2.6まで低下した。
ストラテジストは、マネー価値の状況、長期金利の上昇が長引くとハードランディングにつながることから、リスク資産には依然として弱気と指摘した。
BofAは弱気市場は終わっていないようだとし、S&P500指数で3600-4200レンジの上半分での「戻り売り」が好ましいとの見方を示した。