[東京 10日 ロイター] - デンカは10日、タイのサイアム・セメントの完全子会社との共同出資で、高純度カーボンブラックの製造販売会社を設立すると発表した。電動車のリチウムイオンバッテリーや洋上風力発電の高圧送電線ケーブルなどで使用されるアセチレンブラックを手掛ける。2023年中に設立予定で、子会社を含めデンカ側が60%出資する。
合弁会社設立により、タイ・ラヨン県に生産プラントを建設することも決めた。4億米ドルを投じ、26年下期の稼働開始を予定する。
デンカのアセチレンブラックは現在、国内外計3拠点で製造しており、プラント新設を通じて製品の一層の安定供給につなげる。