[16日 ロイター] - 米食品医薬品局(FDA)は16日、米製薬大手メルクのがん免疫療法「キイトルーダ」について、手術で腫瘍を切除できる初期の非小細胞肺がん(NSCLC)患者への使用拡大を承認した。
キイトルーダは、手術前に腫瘍を縮小させるための治療として化学療法と併用されており、FDAはそうした使用をさらに拡大することを承認した。また術後のフォローアップ治療としての使用も認める。
キイトルーダは一部がん患者の2次治療として使われているが、メルクは1次治療としての使用拡大を目指している。
モーニングスターのアナリスト、ダミアン・コノーバー氏は、米ブリストル・マイヤーズ・スクイブの「オプジーボ」、スイスのロシュの「テセントリク」、英アストラゼネカの「イミフィンジ」などがこぞって1次治療薬としての承認獲得を目指しており、同市場において激しい競争が繰り広げられると予想している。