Laura Matthews Pritam Biswas
[１８日 ロイター] - 米取引所運営大手ナスダックが１８日発表した第３・四半期利益は市場予想を上回った。インデックスと金融犯罪対策商品への需要増に支えられた。
同社はトレーディングのような市場に左右されやすいビジネスだけでなく、本格的なデータ・分析プロバイダーへと事業を拡大。この多角化が新規株式公開（ＩＰＯ）市場の長期低迷を相殺するのに役立っている。
インデックス収入は１５％増加し、金融詐欺を検知するソリューションを提供する反金融犯罪部門の収入は２１％増の９３００万ドルとなった。
アデナ・フリードマン最高経営責任者（ＣＥＯ）はアナリスト向け電話会見で「金融システムを形成する主要なメガトレンドに乗じるという戦略的目標で前進し続けており、事業全体で幅広い成長を実現している」と述べた。
ソリューション事業の収入は前年同期比９％増の６億９４００万ドル、トレーディング事業は１％減の２億３６００万ドルだった。
同社の１株当たり調整後利益は０．７１ドル。ＬＳＥＧ・ＩＢＥＳのデータによると、アナリスト予想平均は０．６８ドルだった。
純収入は６％増の９億４０００万ドル。
ナスダック市場に上場した企業数は前年同期の９８社に対し、８７社だった。
データ・上場サービス収入は５％増加。第３・四半期にはソフトバンクグループが支援するアームなどのＩＰＯがあった。