Katie Paul Yuvraj Malik
[ニューヨーク 25日 ロイター] - 「フェイスブック」などのソーシャルメディアを運営する米メタ・プラットフォームズが25日発表した第3・四半期決算は、売上高と利益がともに市場予想を上回った。デジタル広告の回復と積極的なコスト削減が寄与した。
底堅い個人消費に期待する広告主が、年末商戦期を前に広告を増やした。
第3・四半期の広告閲覧数は前年比31%増加。広告単価は6%下落したものの、下落ペースは過去7四半期で最も小幅となった。
インサイダー・インテリジェンスの主席アナリスト、ジェレミー・ゴールドマン氏は「デジタル広告支出が世界的に増加し、来年に6676億ドルに達する見通しの中、メタは効果的な実行力とコスト管理をもって強い足場を築いている」と述べた。
メタの株価は引け後の時間外取引で3%上昇した。
同社は今後の規制面での圧力や、人工知能(AI)サービス構築に伴うインフラへの追加支出についても改めて警告した。
マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は2月、今年を「効率の年」にすると表明したが、25日のアナリストとの電話会議で進展に満足していると述べた。
また、来年はAIが最大の投資分野になるとし、AI以外のプロジェクトの優先順位を今後も下げていくと述べた。
2023年の総費用見通しは870億─890億ドルとし、従来の880億─910億ドルから下方修正した。
24年の総費用は940億─990億ドルのレンジになると予想。LSEGによると、アナリストの予想を上回った。
第3・四半期売上高は23%増の341億5000万ドル。LSEGによると、アナリスト予想は335億6000万ドルだった。
利益は115億8000万ドルで、前年同期の44億ドルから大幅に増加した。
傘下サービスのフェイスブック、インスタグラム、メッセンジャー、ワッツアップを利用した1日当たりのアクティブユーザー(DAP)は7%増加した。
フェイスブックの1日当たりアクティブユーザー数は5%増、メタ全体の広告インプレッション数は31%急増した。