[東京 10日 ロイター] - ホンダが急落している。同社は9日、2024年3月期の連結業績予想(国際会計基準)を上方修正し、営業利益を前年比53.7%増の1兆2000億円に引き上げたが、市場予想を下回り、売りが先行した。株価は一時7%安に下落した。
円安効果や車両の値上げなどが寄与する。もともと過去最高を見込んでいた1兆円からさらに上振れた一方、IBESがまとめたアナリスト21人の予測平均値1兆2370億円は下回った。今期の前提為替レートは1ドル=140円(従来は125円)へ見直した。
市場では「4輪車の販売計画を引き下げたことも嫌気されているだろう」(国内証券のアナリスト)との声もある。今期の四輪の世界販売計画は410万台へと従来の435万台から25万台引き下げた。日本が従来から7万5000台上振れるが、中国が30万台、北米が2万5000台それぞれ下振れる。