[10日 ロイター] - ブリンケン米国務長官は10日、イスラエル軍とパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスの戦闘で「あまりにも多くのパレスチナ人が死亡している」と非難し、民間人の保護を確実にするため一段の措置を講じる必要があると言明した。
民間人の犠牲に関するブリンケン長官の発言としては最も強い言葉での非難となる。
中東とアジア歴訪後、ブリンケン長官は記者団に対し「あまりにも多くのパレスチナ人がこの数週間苦しんでいる」と語った。
ホワイトハウスは9日、ガザ北部から民間人が避難できるよう、イスラエルが同日から毎日4時間、戦闘を休止すると発表したものの、ブリンケン長官はさらなる行動が必要と強調。「民間人への被害を防ぎ、支援を最大化するために可能な限りのことをしたい」とし、米政府はそのために一段の措置を巡りイスラエルと協議すると述べた。
また、米国はより多くの人道支援を供与する具体的な計画や民間人の保護を強化する策を有しているものの、目標の達成は「プロセスだ」という認識も示した。