[12日 ロイター] - 中国は今週の米中首脳会談に合わせ、米ボーイングの旅客機「737Max」の購入再開を検討している。ブルームバーグ・ニュースが12日、関係者の話として報じた。
報道によると、習近平国家主席が737Maxの正式発注を発表することは予想されていない。確定的な注文ではない航空機のコミットメントは、覚書(MOU)や意向表明書(LOI)の形式を取ることが多い。契約条件を巡り協議が続いており、15日に予定される首脳会談までに変更されたり、交渉が決裂したりする可能性もあるという。
ボーイングは2度の墜落事故を受けた737Maxの運航停止から4年余りが経過した現在も、中国航空会社への同機納入再開を待っている。同社によると、6月末時点で中国国内の737Maxの約9割が商業運航を再開している。
同社は2017年以降、米中の政治や通商を巡る緊張の高まりを背景に、中国航空会社の新規受注からほぼ締め出されてきた。