Gilles Guillaume
[パリ 15日 ロイター] - 仏自動車大手ルノーは15日、電気自動車(EV)部門「アンペア」の財務目標を公表した。売上高は2025年に100億ユーロ(108億ドル)、31年に250億ユーロを目指すとした。
25年に損益を均衡させ、30年以降は営業利益率を10%以上にしたい考え。
ルノーは24年春にアンペアの新規株式公開(IPO)を計画している。ルカ・デメオ最高経営責任者(CEO)は80億─100億ユーロの時価総額を期待しているが、過大との見方も出ている。
ティエリー・ピエトン最高財務責任者(CFO)は記者団に、アンペア株を低価格で売却するつもりはないと言明した。望ましい評価が得られなかった場合でも、資金を供給し続けるだけのキャッシュフローがあると語った。
IPOの代わりにアンペア株をルノーの既存株主に分配する可能性はあるかとの質問に対し「アンペアに関する選択肢は常にオープンだがIPOが望ましい選択肢だ」と述べた。
ピエトン氏はまた、他社よりも早くEVをエンジン車と同価格で販売することを目指していると明らかにした。小型EVは2年以内に、大型モデルは27─28年までに価格が同水準になると述べた。