Joyce Lee
[ソウル 17日 ロイター] - 2015年の系列会社合併にからむ不正会計や株価操作の罪に問われているサムスン電子の李在鎔会長の論告求刑公判が17日、ソウル中央地裁で開かれ、検察側は禁錮5年を求刑した。
李氏は不正行為を否定している。判決は数カ月内に言い渡される見込み。
李氏はこれとは別に朴槿恵元大統領への贈賄罪で実刑判決を受け、17年から計18カ月服役し、21年に仮釈放された。22年に恩赦を受け、同年10月にはサムスン電子の会長に就任した。
検察は17日の公判で、李氏や元幹部らがサムスン電子における李氏の権限拡大につながる系列会社サムスン物産と第一毛織の合併を実現するために、資本市場法に違反したと主張。
幹部らは株価操作やその他の不正行為を通じて合併に関与し、自らの利益のために少数投資家を犠牲にしたとした。トップの後継指名を容易にするために「資本市場の基盤を弱体化させた」と訴えた。
李氏はこの日の審理に出席。裁判所前に集まった人からは同氏の名前を呼ぶ声や怒声が上がった。