[ハノイ 10日 ロイター] - ベトナム政府は、米半導体大手エヌビディアのジェンスン・ファン最高経営責任者(CEO)の話として、同社がベトナムの半導体産業の開発に向け、現地拠点の設立を目指していると明らかにした。
初めてベトナムを訪れたファン氏は、ベトナムを同社の本拠地とみなしていると述べ、同国での拠点設立計画を確認した。
ファン氏とファム・ミン・チン首相との会談後、政府が発表した声明によると、ファン氏は「この拠点は世界中からベトナムの半導体エコシステムの開発とデジタル化に寄与する優秀な人材を引き付ける」と発言した。
エヌビディアは既にベトナムに2億5000万ドルを投資している。同社は11日、同国のハイテク企業や当局と半導体での協力について協議することになっている。
米インテルなどの大規模な半導体組立工場が集積するベトナムは、半導体の設計や製造へ産業の拡大を図っている。