Huw Jones
[ロンドン 19日 ロイター] - 英金融行動監視機構(FCA)は19日、「プレミアム」と「スタンダード」の2つに分かれている上場基準を一本化する上場規則の緩和を提案した。来年の3月まで意見を公募し、下半期に導入の見込み。
提案は過去30年で最大の証券市場改革となる。英国の欧州連合(EU)離脱後に進むニューヨークやEU加盟国との上場獲得争いで英国の競争力を高めるのが狙い。
今回の提案は昨年公表された協議資料をほぼそのまま反映している。公表時には、緩い規制に戻ることについての懸念も示された。
FCAの市場・国際担当エグゼクティブディレクター、サラ・プリチャード氏は「われわれは英国の資本市場の魅力を高め、その競争力と成長を支える取り組みを進めている」と述べた。
英国は2015―20年の世界全体の新規株式公開(IPO)に占める割合が5%にとどまり、上場件数が08年のピークから約40%減少。英半導体設計大手アームの上場獲得でもニューヨークに敗れた。