[25日 ロイター] - ロシア北極圏のLNG(液化天然ガス)開発事業「アークティックLNG2」について、出資した外国企業が、ウクライナ侵攻を巡る対ロシア制裁を理由に事業参加を停止したとロシア紙コメルサントが25日、伝えた。
アークティックLNG2は、現在8%のLNGの世界シェアを2030年までに20%に上げる目標の鍵を握る。ロシアのノバテクが60%保有し、海外勢は中国海洋石油(CNOOC)、中国石油天然ガス集団(CNPC)、仏トタルエナジーズ、三井物産と独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の連合が各10%出資している。
コメルサントは、ロシア政府筋の話として、海外勢が事業参加に不可抗力宣言をしたと伝えた。これにより、LNG長期供給契約を失い、ノバテクはLNGをスポット市場で販売し、事業に必要な資金を単独で調達しなければならなくなる可能性があるとしている。
ノバテク、CNOOC、JOGMEC、トタルのコメントは得られていない。CNPCと三井物産はコメントを差し控えた。