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海運業界で紅海航路再開の動き、多国籍部隊発足が背景に

発行済 2023-12-27 07:57
更新済 2023-12-27 08:00
© Reuters.
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Tom Sims Gus Trompiz

[フランクフルト/パリ 26日 ロイター] - フランスの海運会社「CMA CGM」は26日、スエズ運河を運航する貨物船を増やしていると明らかにした。デンマークの海運大手APモラー・マースクも紅海経由の輸送ルート再開に向けた動きを進めており、米国主導の多国籍部隊による商船保護の取り組みが背景にあるとみられる。

世界の海運各社は、イエメンの親イラン武装組織フーシ派による商船攻撃を恐れてスエズ運河と紅海の航路を避け、より時間と経費がかかる南アフリカの喜望峰沖合を経由する航路を選択していた。

しかし各社は今、多国籍部隊の発足を受けてこうした方針を見直しつつある。

「CMA CGM」は声明で、安全保障環境の徹底的な検証を行っていると述べた上で「われわれは現在、スエズ運河を通る貨物船の数を徐々に増やそうとしている。常に状況を注視し、必要に応じて当社の(運航)計画を迅速に再評価し、調整する準備ができている」と付け加えた。

ドイツの海運会社ハパックロイドは27日に、紅海航路を再開するかどうかを決める方針だ。

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