[17日 ロイター] - 仏自動車大手ルノーは17日、2023年のグループ自動車販売台数が5年ぶりに増加に転じたと発表した。今年も堅調な結果が期待できるとした。
18年に自動車とバン合わせて388万台と過去最高を記録したが、22年は半導体不足の影響で販売台数が6%近く落ち込んでいた。
23年はグループ販売台数の3分の2以上を占める主力ブランドのルノーが9.4%増の223万5345台、低価格ブランドのダチアは14.7%増加した。
欧州におけるグループの受注台数は昨年12月末時点の予想販売台数の2.5カ月分相当となった。
ルノーブランドのゼネラルマネジャー、ファブリス・カンボリーブ氏はデザインの改良などによりルノーは人気を取り戻しつつあるとし、24年も前年と同水準の結果を予想していると記者団に述べた。
23年は欧州での販売が全体の63%を占めた。同社は27年までに8つの新しいグローバルモデルを投入し、欧州以外でも販売を伸ばしたい考え。
23年のルノーブランドの販売のうち電動車は40%と、前年の38%から拡大した。完全電動車は11%だった。
紅海での商船攻撃による供給への影響についてカンボリーブ氏は「今後8週間は見通しが立っているが、その後はどうなるか分からない」と述べた。