[北京 25日 ロイター] - 市場調査会社IDCが25日発表したデータによると、昨年第4・四半期の中国のスマートフォン(スマホ)出荷台数は、米アップルが前年同期比2.1%減少した。
華為技術(ファーウェイ)など中国勢との競争が激化した。
ファーウェイの出荷台数は36.2%増。市場シェアは13.9%で4位に浮上した。前年同期のシェアは10.3%だった。
ただ、アップルは2023年通年では、市場シェアが17.3%と、中国のvivo(ビボ)を抜いて初の首位となった。ただ、アナリストは24年は再び圧力に見舞われると予想している。
IDCは、中国ハイエンド市場のアップルのシェアについて、ライバル製品の影響を受けているほか、アップルの製品アップグレードが限定的で全体的な魅力が低下したことによる影響も受けていると分析。
ただ、アップルはサードパーティーの流通ルートを通じた販売促進や大幅な値下げで引き続き多くの需要を集めているという。
アップルは今月、競争激化を受けて、iPhoneの異例の値下げに踏み切り、小売価格を最大500元(70ドル)引き下げた。
ジェフリーズのアナリストは今月、アップルの出荷が24年も2桁の落ち込みを記録すると予想。ファーウェイについては、24年の世界全体の出荷が6400万台前後と、23年の推定3500万台弱から大幅に増加すると予想した。
IDCによると、第4・四半期の中国スマホ市場の総出荷台数は7363万台で、1.2%増。23年通年では2億7100万台で、前年から5%減少した。