Huw Jones
[ロンドン 8日 ロイター] - ハント英財務相は8日、ロンドン証券取引所が「欧州のナスダック」になることを望むと発言、ハイテク企業を誘致して「次のシリコンバレー」をつくりたいと述べた。
英国では半導体設計大手のアーム・ホールディングスといった国内ハイテク企業が上場先に米国を選んでおり、政府が国際的な競争を維持するため、金融部門の改革を進めている。ロンドンの金融部門は英国の欧州連合(EU)離脱でEUからもおおむね遮断されている。
同相は金融業界団体「ザ・シティUK」の年次夕食会で「私たちの目の前にある大きなチャンスは世界の次のシリコンバレーになることだ」と発言。
「ロンドン証券取引所を(世界中のハイテク企業を引き寄せる)欧州のナスダックにしたい」とし「いずれ、そうした企業がここに上場するようになるだろう」と述べた。
英国にシリコンバレーをつくれば、ロンドンを世界の金融センターに押し上げた1980年代の金融大改革(ビッグバン)のような影響力を発揮できるとも発言。英国には米国以外で最高の大学と最大の金融部門があり、助けになるだろうとの認識を示した。