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大正製薬のMBO、オアシスが「安すぎる」と反対

発行済 2024-02-12 18:03
更新済 2024-02-12 18:09
© Reuters.

Makiko Yamazaki

[東京 12日 ロイター] - 香港の投資ファンド、オアシス・マネジメントのセス・フィッシャー最高投資責任者(CIO)は12日、大正製薬ホールディングスのMBO(経営陣が参加する買収)について、買収価格が低すぎるとして反対していると述べた。

大正製薬は先月、1株8620円の株式公開買い付け(TOB)が成立したと発表した。創業家の上原茂副社長が代表を務める会社が議決権比率で73.12%相当の株式を取得した。

買い付け価格は、TOB発表前の株価に55%のプレミアムを上乗せた水準だが、株価と純資産の比率を示す「株価純資産倍率」は1倍を下回っていた。

大正製薬は3月に株主総会を開き、株式併合の承認を得た上でTOBに応じなかった少数株主から強制的に株式を取得する。承認に必要な3分の2以上の株式を保有するため承認は確実だ。

    一方、価格に不満を持つ株主は、株式買取請求権を行使した上で、裁判所に株式の公正な価格を決定してもらうことができる。

フィッシャー氏は、マネックスグループ主催の「マネックス・アクティビスト・フォーラム」で、大正製薬の株価は長期間低迷していたため、55%のプレミアムでも割安で、「少なくとも(1株あたり)1万1000円で買収されるべきだと考える」と述べた。

同氏は、オアシスが「長い間」大正製薬の株主であるとしたが、保有株数は明らかにしなかった。オアシスがどのような措置を取るか、具体的な説明はなかった。

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