[15日 ロイター] - 米マイクロソフトが出資する対話型人工知能(AI)「チャットGPT」を手がける米新興企業のオープンAIは15日、テキストプロンプト(文章による指示)に基づき1分程度の動画を生成するソフトウエア「Sora(ソラ)」の開発に取り組んでいると発表した。
同社によると、ソラは現在、AIシステムの欠陥を特定する専門家からなる「レッドチーム」が利用できるほか、ビジュアルアーティストやデザイナー、動画制作者から意見や評価をフィードバック収集するためにも使われる。
複数のキャラクターや特定のタイプの動きに加え、被写体と背景の正確な細部を組み合わせた込み入ったシーンを生成することが可能。テキストプロントからの動画生成のほか、静止画をアニメ化することもできる。
ただ、ソラは開発途上のAIモデルであるため、空間に関する細かい指示に混乱を来したり、特定のカメラ軌道をたどるのが困難だったりする可能性がある。
同社はソラが生成した動画かどうかを判別できるツールの開発も進めているという。
ソーシャルメディア大手の米メタ・プラットフォームズも昨年、画像生成モデル「Emu(エミュ)」を強化し、テキストプロンプトから動画を編集・生成できるAIベースの機能2つを追加した。