[4日 ロイター] - BofAグローバル・リサーチは、S&P総合500種指数の年末目標を従来の5000から5400に引き上げた。現在の水準から約5%の上昇を見込んでいる。
3日付のリポートで明らかにした。
S&P総合500種指数はバークレイズ、UBS、ゴールドマン・サックスも年末予想を5200─5400に引き上げている。
BofAは今年の企業利益は拡大し、より予想しやすいと考えられ、株式に対するリスクプレミアムは縮小するとみている。
1980年代以降半減した企業債務や1株当たり利益の変動低下、資産保有を抑制した経営へのシフトも引き上げの要因だという。
米国株のチーフストラテジスト、サビタ・サブラマニアン氏は、企業の姿勢が効率や生産性を重視する方向にシフトしているとして、利益率の安定性が増す可能性を指摘。
人口知能(AI)や減量薬といったテーマが今後もセンチメントを後押しするほか、他にも注目材料が出てくるとの見方を示した。
超大型株への資金流入はさえない状態が続く一方、大統領選挙の結果を巡る不透明感が払拭されれば年末の上昇は期待できると予想した。