[東京 7日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値 18322.98 +136.88 寄り付き 18168.20 安値/高値 18043.08─18379.23
TOPIX .TOPX 終値 1493.17 +17.33 寄り付き 1478.26 安値/高値 1471.56─1496.76
東証出来高(万株) 232839 東証売買代金(億円) 25804.16
東京株式市場で日経平均は6日続伸。終値は9月17日以来、約3週間ぶりに1万830 0円を回復した。朝方からやや軟調に推移するなか、日銀が金融政策の現状維持を決定し たことで、追加緩和に対する一部期待がはく落。後場に下げ幅を拡大したものの、下値の 堅さが確認されると切り返す動きとなり、上昇幅は一時190円超となった。
日経平均の6連騰は7月13─21日以来。午前中は様子見姿勢が強く、前引け時点 で日経平均は小幅安の一方、TOPIXはプラス圏と方向感の乏しい展開となった。こう したなか、ランチタイム中に日銀が金融政策の現状維持を決めたと伝わると、先物は瞬間 的に1万8000円を割れ込む場面があった。
現物でも後場に一時140円超安となったものの、1万8000円割れは回避。「底 堅さをみせたことでショートカバーが入った。経済政策への期待感に加え、今月は日銀の 金融政策決定会合がもう一回予定されているため、追加緩和の可能性に対する意識も続い ている」(国内証券)という。原油相場の上昇を受け、石油関連や商社株がしっかり。自 動車・電機など外需株も堅調に推移した。
市場予想を上回る3─8月期業績を発表したファミリーマート 8028.T が後場に一段 高となったことも好感された。藍沢証券ファンドマネージャーの三井郁男氏は「小売関連 の企業決算はここまでのところ全体的に底堅い印象。外部環境には懸念されている部分が あるが、3月期の企業決算では新興国での落ち込みを先進国の需要がどうカバーできたか がポイントとなるだろう」とみている。
個別銘柄では浜松ホトニクス 6965.T が反発。2015年のノーベル物理学賞の受賞 者が、素粒子ニュートリノに質量があることを実証した東京大学宇宙線研究所所長の梶田 隆章氏らに決定したことで、観測装置「スーパーカミオカンデ」向けに光電子増倍管を開 発した同社に関心が向かった。
半面、岩谷産業 8088.T が大幅安。6日、ユーロ円建転換社債型新株予約権付社債( CB)の発行を決議したと発表した。調達額は約300億円。将来の株式転換に伴う潜在 的な希薄化を懸念した売りが出た。
東証1部騰落数は、値上がり1271銘柄に対し、値下がりが539銘柄、変わらず が89銘柄だった。
(長田善行)