[東京 16日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値 18291.8 +194.90 寄り付き 18300.83 安値/高値 18238.78─18397.52
TOPIX .TOPX 終値 1505.84 +15.12 寄り付き 1504.29 安値/高値 1501.81─1514.96
東証出来高(万株) 203195 東証売買代金(億円) 21937.93
東京株式市場で日経平均は続伸した。欧米株高を好感し、朝方から主力株を中心に買 いが先行。日銀の追加緩和期待に加え、アジア株市場が総じて底堅く推移したことも支え となり、上昇幅は一時300円となった。買い一巡後は戻り待ちの売りに押され、1万8 400円を目前に伸び悩んだ。東証1部売買代金は約2.2兆円と盛り上がりに欠けた。
足元のさえない経済指標や企業の不正問題などネガティブ材料が多い中で、相場を支 えたのは政策期待だった。日銀の追加緩和期待の強さを映し、業種別では不動産、その他 金融、保険などが値上がり上位に並んだ。もっとも、指数を押し上げるような材料は乏し かった。市場からは「来週は中国の経済統計や米主要企業の決算発表が控えている。上値 は追いにくい相場だ」(野村証券シニア・インベストメント・ストラテジストの田之上章 氏)との声が出ていた。
個別ではエイベックス 7860.T が続伸。日本音楽著作権協会(JASRAC)に任せ ていた約10万曲の音楽著作権管理を、系列子会社に移す手続きを始めたと一部で報じら れ、使用料の引き下げ効果や、音楽市場の活性化を期待した買いが入った。半面、マツモ トキヨシHD 3088.T は軟調。15日、子会社で不正な会計操作が行われていた可能性が 判明したと発表し、企業イメージの悪化が懸念された。
東証1部騰落数は、値上がり949銘柄に対し、値下がりが826銘柄、変わらずが 126銘柄だった。
(河口浩一)