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アルコニックスは25年3月期大幅増益・連続増配予想

発行済 2024-05-17 09:54
更新済 2024-05-17 10:05
© Reuters.  アルコニックスは25年3月期大幅増益・連続増配予想
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[日本インタビュ新聞社] - (決算速報)

 アルコニックス<3036>(東証プライム)は5月15日の取引時間中に24年3月期連結業績を発表した。大幅減益だった。製造セグメントは堅調だったが、商社流通セグメントにおけるニッケル需要・市況の低迷などが影響した。配当は期末1円増額修正した。25年3月期は需要・市況の回復、価格転嫁やコスト改善の進展などの効果により大幅増益、そして連続増配予想としている。なお中期経営計画(25年3月期~27年3月期)の目標値には、最終年度ROE12%以上などの目標を掲げた。積極的な事業展開で収益改善基調だろう。株価は3月の年初来高値圏から反落してボックスレンジに回帰したが、決算発表を機に急反発の動きとなっている。高配当利回りや1倍割れの低PBRなど指標面の割安感も評価材料であり、戻りを試す展開を期待したい。

■24年3月期は大幅減益、25年3月期は大幅増益・連続増配予想

 24年3月期連結業績は売上高が23年3月期比1.9%減の1749億01百万円、営業利益が34.9%減の54億63百万円、経常利益が33.4%減の54億47百万円、親会社株主帰属当期純利益が70.9%減の15億98百万円だった。なおEBITDA(参考)は22.6%減の102億53百万円だった。配当については5月15日付で期末1円増額修正して、23年3月期比1円増配の55円(第2四半期末27円、期末28円)とした。配当性向は103.7%となる。

 計画を下回り、大幅減益で着地した。製造セグメントは国内自動車生産が回復基調となったため堅調だったが、商社流通セグメントにおいてニッケルを中心とする需要・市況の低迷などが影響した。なお特別利益では投資有価証券売却益が3億27百万円増加、前期計上の負ののれん発生益3億46百万円が剥落、特別損失では貸倒引当金繰入額12億14百万円を計上、事業構造改善費用7億85百万円を計上した。

 セグメント別利益(消去前経常利益)は、商社流通が57.2%減の20億40百万円(電子機能材が51.7%減の17億40百万円、アルミ銅が74.4%減の3億円)で、製造が0.2%増の34億21百万円(装置材料が4.4%減の9億55百万円、金属加工が2.1%増の24億65百万円)だった。

 商社流通の電子機能材では半導体需要の減少でニッケル製品の出荷が減少し、ニッケル市況の低迷も影響した。アルミ銅では自動車用のアルミ地金やアルミ圧延品・加工品の取引が増加したが、非鉄相場低迷による原料取引の粗利率低下や販管費の増加などが影響した。製造の装置材料では、国内自動車生産が回復基調となり関連装置や材料の出荷が堅調だったが、電動工具等のモーター部品需要が低調で、原料価格や労務費などコスト増加の価格転嫁遅れも影響した。金属加工では半導体実装装置向けが不振だったが、国内自動車生産が回復基調となり精密プレス部品の出荷が好調だったことに加え、新規連結した子会社の収益も寄与した。

 なお全社ベースの業績を四半期別に見ると、第1四半期は売上高423億70百万円で経常利益15億30百万円、第2四半期は売上高413億87百万円で経常利益15億03百万円、第3四半期は売上高470億89百万円で経常利益12億58百万円、第4四半期は売上高440億55百万円で経常利益9億71百万円だった。

 25年3月期の連結業績予想は、売上高が24年3月期比5.8%増の1850億円、営業利益が31.8%増の72億円、経常利益が32.2%増の72億円、親会社株主帰属当期純利益が181.6%増の45億円、そしてEBITDA(参考)が14.1%増の117億円としている。配当予想については、24年3月期比3円増配の58円(第2四半期末29円、期末29円)としている。連続増配で予想配当性向は38.8%となる。

 セグメント別利益(消去前経常利益)の計画は、商社流通が27.4%増の26億円(電子機能材が26.4%増の22億40百万円、アルミ銅が33.2%増の4億円)で、製造が34.5%増の46億円(装置材料が36.1%増の13億円、金属加工が33.8%増の33億円)としている。

 25年3月期は需要・市況の回復、価格転嫁やコスト改善の進展などの効果により大幅増益、そして連続増配予想としている。なお中期経営計画(25年3月期~27年3月期)の目標値には、最終年度ROE12%以上などの目標を掲げた。積極的な事業展開で収益改善基調だろう。

■株価は急反発の動き

 株価は3月の年初来高値圏から反落してボックスレンジに回帰したが、決算発表を機に急反発の動きとなっている。高配当利回りや1倍割れの低PBRなど指標面の割安感も評価材料であり、戻りを試す展開を期待したい。5月16日の終値は1400円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS149円31銭で算出)は約9倍、今期予想配当利回り(会社予想の58円で算出)は約4.1%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS2180円07銭で算出)は約0.6倍、そして時価総額は約435億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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