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ゼネテック Research Memo(3):ソフト・ハードウェアの開発力などを基に高付加価値ソリューションを提供(1)

発行済 2024-06-27 13:03
更新済 2024-06-27 13:15
*13:03JST ゼネテック Research Memo(3):ソフト・ハードウェアの開発力などを基に高付加価値ソリューションを提供(1) ■事業概要

ゼネテック (TYO:4492)は1985年の創業以来、日本の組込みシステム開発の第一人者として高度な技術とノウハウを駆使し、最先端の開発実績を重ねてきた。
ソフトウェアだけでなく、ハードウェアの開発を専門で行う部隊も有する点が、他の開発会社と明確に一線を画すところである。
加えて、これまで数多くの顧客に技術提供してきた実績により、設計開発の上流から下流工程までを一貫して手掛ている。
また、世界トップレベルにある日本の「ものづくり技術」を支える事業として、世界インストール実績No.1を誇る3次元CAD/CAMシステム「Mastercam」をコアに、自社開発の「Mastercam」用オプション「Express」シリーズを展開するなど、日本の製造業に最適なソリューションを提供し、加えて産業用ロボットの普及に着目し、オフラインティーチングシステム「VISUAL COMPONENTS Robotics OLP」を展開している。
同社は、この分野において非常に高い技術力を有し、多くのユーザーを獲得している。
近年では、工場のラインや物流倉庫における米国製トップ評価の3Dシミュレーター「FlexSim」の販売展開や、同製品に国産AIを統合した「iParfecta」の共同開発に成功している。
さらに、自社特許技術をベースに開発した防災・見守りアプリケーションである「ココダヨ」を提供している。
同製品は、緊急地震速報など災害警報に連動し、家族や大切な人の位置情報を自動通知するアプリケーションである。
DX関連、デジタルツイン関連、防災関連のツール・ソリューションを提供する企業として、今後も豊富な技術力と提案力による成長が期待されると弊社では見ている。


1. システムソリューション事業
システムソリューション事業では、車載プロダクト・デジタル家電・インフラなどの組込み開発や、クラウド連携を含めたIoT機器のソフトウェア開発を手掛けている。
基板設計やFPGA設計、さらにはソフトウェアとハードウェアを組み合わせたシステムアーキテクチャ設計まで、同社が保有する幅広い技術により最適なデジタルソリューションを実現している。


ソフトウェア開発においては、組込み・Webアプリ・サーバー・クラウドなどの広い領域の開発を行っている。
同社の社内プロセスの適用により、要求分析から仕様作成、設計評価、統合までソフトウェア開発の工程一括で高品質な開発が可能となる。
特に、オートモーティブの分野では、高い品質が要求される車載ソフトウェア開発を手掛けており、カーナビゲーションでは、Automotive LinuxやAndroidなどの最新プラットフォーム技術を取り入れながら開発を行っている。
また、カーオーディオでは、スマートフォン連携、アナログラジオやRDS、HD/SDARS/DABに代表される海外デジタルラジオ関連開発や車載アンプ開発を行っている。
近年では、車載コックピットのデジタル化に伴い、フロントガラスに投影するヘッドアップディスプレイや、エアコンなどの操作を行うためのセンターディスプレイなどのディスプレイ分野にも携わっており、自動運転分野への布石として自動駐車システムの研究開発にも挑戦している。
また、デジタル家電や産業機器開発の分野では、システム分析、UI設計からインテグレーション、システムテストまで高品位のソフトウェアを高い生産性で開発している。
開発にはハードウェアを理解しているエンジニアが対応しており、デバイス・ドライバ開発、システム構造設計、バグ解析等の各段階において高いスキルとソリューションを提供している。
ソフトウェア・プラットフォーム構築やオブジェクト指向を取り入れた設計なども同社が得意とする領域である。


ハードウェア開発においては、組込み系マイコン、高機能FPGAなど、最先端デバイスを使用した電子回路設計、RTL設計、基板製造、装置開発などにより最適なシステム提案を行っている。
組込み応用機器の開発では、ARMを中心とした各種マイコン応用機器の設計開発や、DDR3等の高速メモリ、PCI-Express等の高速転送規格に対応したボード開発、ALTERA、Xilinx、LatticeなどのFPGAを使用したボード開発を行っている。
加えて、各種言語によるFPGA/PLD開発を行っており、小規模から大規模に至るまで高速動作の設計に対応している。
また、ASIC開発の業務協力も行っており、仕様検討からRTL設計、検証レベル、実機検証まで幅広い柔軟な対応を可能としている。
ソフトウェアとハードウェアの両面から、システム全体で最適化されたソリューションを提供できる点が、同社の大きな強みであると弊社では見ている。


飛躍的に成長が見込まれるIoT市場においては、IoTプラットフォーム「Surve-i」を提供している。
「Surve-i」は、通信デバイス、ネットワーク、クラウド、モニタリングアプリケーションに至るまで、IoTに求められる要素を包含したプラットフォームである。
「Surve-i」では、カフェテリア方式により、顧客が必要とするソリューションを必要な分だけ選択可能である。
「BEMS(ビルエネルギーマネジメント)」「産業用ポンプモニタリング」「証明写真機器モニタリング」「太陽光発電量モニタリング」「医療機器モニタリング」「パーキングシステム」「防犯、監視カメラシステム」「店舗、商業施設クラウドサイネージ」など、様々な分野において利用実績を誇る。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 茂木稜司)

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