[東京 16日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値 19049.91 +484.01 寄り付き 18868.20 安値/高値 18859.11─19054.89
TOPIX .TOPX 終値 1540.72 +38.17 寄り付き 1525.75 安値/高値 1525.29─1542.99
東証出来高(万株) 212914 東証売買代金(億円) 25293.69
東京株式市場で日経平均は、3日ぶりの反発。節目の1万9000円を3日ぶりに回復し た。前日の米国株高やドル高/円安の進行など良好な外部環境が支援材料となった。米連 邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を日本時間の翌日未明に控えるなか、直近の下 げの反動で買い戻しが優勢となり、前日比で480円超の上昇となった。
大型株の堅調ぶりが目立ち、TOPIXコア30 .TOPXC の上昇率は3.45%と、 日経平均の2.61%を上回った。東証1部銘柄の85%が上昇。「米国株やアジア株が 堅調に推移するなか、日本株は前日までに下げ過ぎた点が意識され、ショートカバーが入 った」(東洋証券ストラテジストの檜和田浩昭氏)という。
日中は先物への買いが入り上げ幅を拡大。後場に1万9000円台を回復した後は、 高値圏でもみ合いを続けた。業種別では証券、輸送用機器、銀行などが値上がり率で上位 に入ったほか、空運を除く32業種が上昇した。
もっとも市場からは「国内の投資家は静か。ちょっとした需給要因で上下に振れる相 場となっている」(大手証券トレーダー)との声も聞かれた。東証1部の売買代金は約2 .5兆円。前日比約11%の増加となったが、大引けにかけては様子見姿勢も強まった。
個別銘柄では一休 2450.T がストップ高比例配分。15日、ヤフー 4689.T が株式公 開買い付け(TOB)により、一休を買収すると発表した。買い付け価格の3433円に さや寄せする動きとなった。
半面、 クラボウ 3106.T が軟調。15日、元従業員による循環取引など不適切行為 の結果、過去の決算を訂正したと発表。16年3月期の業績予想も下方修正し、嫌気され た。
きょう東証1部に上場したツバキ・ナカシマ 6464.T は公開価格(1550円)を4 .5%上回る初値1620円を付けた後、一時1681円まで上昇。後場後半に上げ幅を 縮小し、1595円で取引を終了した。
東証1部騰落数は、値上がり1641銘柄に対し、値下がりが225銘柄、変わらず が60銘柄だった。
(長田善行)