[東京 29日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値 18982.23 +108.88 寄り付き 18843.39 安値/高値 18783.36─18991.01
TOPIX .TOPX 終値 1543.39 +14.17 寄り付き 1527.59 安値/高値 1521.08─1545.12
東証出来高(万株) 157873 東証売買代金(億円) 17689.94
東京株式市場で日経平均は続伸。原油価格の下落や米株安を嫌気し、序盤はさえない 展開だったが、内需株の一角や中小型株などに買いが入り、底堅さを維持した。海外株の 上昇も支援材料となり、日経平均は前日比で100円を超す上昇となった。ただ、年末相 場で市場参加者は乏しく、東証1部の出来高は今年2番目の少なさだった。
東証業種別指数では鉄鋼を除く32業種が上昇。東証1部の8割が値上がりし、堅調 な地合いだった。節税対策売りの一巡と新年相場への期待感から新興株を中心に幅広く買 われ、市場心理の安定化につながったという。GLOBEX(シカゴの24時間金融先物 取引システム)の米株価指数先物や中国株などがしっかりだったことも支援材料となった 。
前日まで軟調な値動きが続いていた村田製作所 6981.T や日東電工 6988.T などの上 昇が目立った。「出来高が伴っておらず、積極的に買われたというよりも売りが止まった 印象だが、電子部品株が切り返したことで買い安心感が広がった」(松井証券のシニアマ ーケットアナリスト、窪田朋一郎氏)との声が出ていた。
個別銘柄では、ココカラファイン 3098.T が反発。同社の2016年3月期の連結経 常利益が前期比2.1倍の140億円程度と、3期ぶりに最高益を更新する見通しとの一 部報道が材料視された。大和証券が投資判断「1」に引き上げた熊谷組 1861.T も高い。
きょう引け値でTOPIXに算入される日本郵政 6178.T 、ゆうちょ銀行 7182.T 、 かんぽ生命保険 7181.T は前日まで上昇していた反動から利益確定売りが優勢となり、い ずれも大引けで一段安となった。
東証1部騰落数は、値上がり1557銘柄に対し、値下がりが277銘柄、変わらず が101銘柄だった。
(杉山容俊)