[東京 8日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値 16783.15 -128.17 寄り付き 16889.48 安値/高値 16570.22─16909.79
TOPIX .TOPX 終値 1347.72 -14.18 寄り付き 1357.78 安値/高値 1330.58─1361.54
東証出来高(万株) 254633 東証売買代金(億円) 25754.7
東京株式市場で日経平均は続落。下げ幅は一時300円を超す場面があった。先物主導で 売られ前場は下値を模索する展開。外為市場でのドル安/円高の進行や、上海株の下落も 重しとなった。ただ後場に入ると、日銀によるETF(上場投資信託)買いへの思惑を背 景に買い戻しも入り、指数は下げ渋る動きとなった。
東証の業種別指数は不動産と繊維を除く31業種が下落。非鉄金属と電気・ガス、銀 行業の下げが目立っている。ファナック 6954.T やソフトバンクグループ 9984.T といっ た値がさ株の上昇が指数を下支えしたものの、外需大型株やメガバンクは総じて軟調に推 移した。
証券ジャパン調査情報部長の大谷正之氏は「SQ(特別清算指数)週の火曜、水曜は 荒い動きとなることが多く、その通りとなった」と指摘。「朝方に先物にまとまった売り が続いたが、その後は買い戻しの動きが強まった。それに連れて為替も動いた印象」と話 す。
ドル/円 JPY=EBS は午前中に一時112.75円まで円高が進行。上海総合指数<.S SEC>も一時3%超安となり、外部環境に対する投資家の警戒感を強める形となった。
もっとも、2月の中国貿易収支は市場予想を下回る内容となったが、発表後に上海株 は下げ渋る動きとなり、経済指標そのものに対する市場の反応は限定的。午後にはドル/ 円も113円台を回復している。日経平均は前場に日中安値となる1万6570円22銭 まで下落した後、日銀によるETF買い観測も聞かれ、後場に下げ幅を縮めた。
個別銘柄ではサンデンホールディングス 6444.T が大幅高。7日、未定としていた2 016年3月期の年間配当予想を1株15円とすると発表した。前期実績の10円に比べ 5円の増配となる見通しとなったことを好感した買いが入った。半面、電通 4324.T がさ えない。2月度の単体売上高が前年割れとなったことを嫌気した売りが出た。
東証1部騰落数は、値上がり380銘柄に対し、値下がりが1470銘柄、変わらず が93銘柄だった。
(長田善行)