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3社目のサカタインクス (T:4633)に関する主な内容は以下の通り。
■アナリストの注目ポイント 紙やフィルムの印刷に使用するインキ(インク)を製造する。
印刷インキは大きく分けて2つの用途があり、紙に印刷して情報を伝えるためのインキと、パッケージに印刷して商品の情報を伝えるためのインキとなっている。
以下の強みを有する。
(1)世界の多くの地域に同社のインキを供給できる体制を整備 (2)紙用印刷インキの市場環境(中国やインドなどの経済発展や識字率の向上) (3)パッケージ用の印刷インキの需要動向 (4)インクジェットインキの活用分野、市場の拡大 ■国内印刷インキ事業で成長を見込む分野は? Q1:国内印刷インキ事業については新聞や雑誌等の販売が低迷していると聞きますが、この影響に対して、成長を見込んでいる分野がありましたらお聞かせください。
A1:新聞インキ、オフセットインキを使用する紙媒体向け印刷は、部数や広告量の減少、電子媒体への移行などで市場の伸びは期待できません。
当社は食品包装や家庭用品に使用されるプラスチックフィルム用グラビアインキや段ボール印刷用フレキソインキなど「パッケージ用」インキのシェアが高く、この分野に関しては堅調で、用途拡大など今後の成長も見込めます。
■中国の景気減速の影響は? Q2:中国などアジアの景気減速の影響についてはどのような状況でしょうか。
また、現在注力している地域および分野等がありましたらお聞かせください。
A2:確かに中国やインドネシアの景気停滞の動きはありますが、当社の主力のインキはパッケージインキで、この分野は生活必需品であるため、影響はわずかです。
また中国の売上はアジア全体でさほど大きくなくありません。
一方、インドやベトナムなどASEAN+インドは、人口増と経済成長も相まって、印刷インキの数量アップが今後も見込めます。
■原油安の収益面のメリットは? Q3:世界的な景気減速が警戒されていますが、一方で原油相場が低迷しております。
原料安効果もあると見られますが、どの程度収益にインパクトが表れているかお聞かせください。
A3:金額的にいくらという数値は出せませんが、原材料の約半分が原油・ナフサ由来であり、昨年後半から低下傾向にあります。
一方顔料は原油市場とは関連性がなく、高止まりしています。
(アナリスト 村瀬智一) フィスコ個人投資家向けセミナー 「大荒れの新年度日本株相場をフィスコアナリストが読み解く!」 セミナー資料より抜粋