億万長者のネルソン・ペルツが率いるトライアン・ファンド・マネジメントが、ウォルト・ディズニー・カンパニーの全株式を売却した。売却価格は1株あたり120ドルに近い。この決定は、ペルツ氏が率いるトライアン社とエンターテインメント・コングロマリットとの間で、取締役会で争いがあった後に下された。
LSEGのデータによると、以前はディズニーの第5位の株主であったトライアンは、3月31日時点で1.77％の株式を保有していた。このファンドがディズニーの投資家名簿から外れたのは、4月にディズニーの株主がボブ・アイガーCEOと取締役会への支持を示した委任状争奪戦に続くもので、ペルツ氏とブラックウェルズ・キャピタルが主導したディズニーの変革キャンペーンに対抗するものだった。ペルツとブラックウェルズ・キャピタルは、それぞれ別のキャンペーンを展開しながらも、ディズニー社内の改革を推進していた。
今回の売却は、ディズニーの方向性をめぐる影響力争いで注目されていたトライアンのディズニーへの関与の終わりを意味する。現在のところ、トライアンとディズニーの代表はこの件についてコメントを発表していない。
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